サッカーの試合で相手を抜き去り、ゴールへと向かう選手の姿は誰もが憧れるものです。
今回は、誰でも簡単に理解できるドリブルの基本やコツを解説していきます。
基本的な練習で基礎を身に着け、ドリブルの土台を作り上げていきましょう!
ドリブルの役割
サッカーにおけるドリブルの役割は、多岐に渡ります。
ドリブルは攻撃の起点となり、ボールを保持しながら、相手の守備を崩す手段の1つです。相手をかわすことで攻撃のチャンスを生み出すことができます。また相手をドリブルで引きつけることで、味方選手のスペースを作り出せます。
また、ドリブルが優れていれば1対1の局面で優位に立てるので、相手ディフェンダーを抜くことができ、シュートを決めるチャンスが大幅に増えます。
さらに、ゲームの流れをコントロールする手段としても活用できます。攻撃のテンポを調整したり、味方の態勢を整えたりする時間を生み出すことができるのです。
ドリブルが上達するコツ
以下の基本的な技術を身につけることで、ドリブルの精度は大きく向上します。
ボールの置き所
効果的なドリブルには、適切なボール配置が不可欠です。
ボールは常に自分の足の届く範囲に置くことが重要です。遠すぎると相手に奪われやすく、近すぎると素早い動きができなくなってしまいます。
理想的な距離は、片足を軸にして、もう片方の足でボールをコントロールできる範囲です。これにより、スムーズな方向転換や急な加速が可能となります。
ドリブル時の速度に応じて、ボールとの距離を調整することも重要です。高速でのドリブル時は、ボールをやや前方に置くことで、自然な推進力を得ることができます。
反対に、低速で細かいコントロールが必要な場合は、ボールを体の真下近くに置くことで、より繊細な操作が可能になります。これは特に、狭いスペースでの動きや、相手との1対1の場面で効果を発揮します。
また、サイドを突破する際は、タッチラインから少し内側にボールを置くことで、相手のプレッシャーに対して内側への切り返しの選択肢が生まれます。
ボールを触る足の場所
ボールコントロールの精度は、触れる足の部分で大きく変わります。
- インサイド(足の内側):正確なコントロールが可能
- アウトサイド(足の外側):スピーディーな展開に有効
状況に応じて、これらの技術を使い分けることで、より効果的なドリブルが可能となります。
ボールタッチの技術をさらに深掘りしていきましょう。
- つま先
- 急な方向転換時に有効
- ボールを引っ掛けるような動作が可能
- 細かいタッチでの微調整に適している
- 足の裏
- ボールの停止や方向転換に最適
- 相手を惑わすフェイントに活用
- 緩急をつける際のコントロールに効果的
これらの技術を組み合わせることで、より多彩なドリブルが可能となります。例えば、インサイドでボールを運びながら、突然つま先でボールを引いて方向転換するような動きは、相手の予測を裏切る効果的な技術となります。
姿勢を良くする
正しい姿勢は、ドリブルの基本中の基本です。
低い重心を保つことで、素早い方向転換や急な動きに対応できます。また、視野も広がり、周りの状況を把握しやすくなります。
- 膝を軽く曲げる
- 上半身をやや前傾させる
- 顔を上げ、周囲を見渡せる状態を保つ
顔を上げてドリブルを行うことで、視野を確保することができ、パスやシュートなど次のプレーの判断力が向上します。
緩急をつける
ドリブルに変化をつけることで、相手を翻弄することができます。
スピードの変化は、相手の予測を困難にします。急な加速や減速を織り交ぜることで、守備側は対応が難しくなります。サッカー日本代表の三笘薫選手は、この技術が特に優れています!
緩急の使い分けは、以下のような場面で効果を発揮します。
- 相手を抜き去る直前にスピードを上げる
- 相手を引きつけるための意図的に減速する
- フェイントと組み合わせて速度変化させる
初級者向けの基礎練習
基本的な練習から始めることで、確実にスキルアップを図ることができます。
初級者向けの練習メニューには、以下のようなものがあります:
- 直線ドリブル
- 20メートルほどの直線を、一定のスピードでドリブル
- ボールタッチの感覚を掴むのに最適
- コーンドリブル
- コーンを等間隔に並べ、その間をドリブル
- 方向転換の技術が向上
- 8の字ドリブル
- 2つのコーンを8の字を描くようにドリブル
- ボールコントロールの精度が上がる
ボールフィーリング強化ドリル
ボールを自在にコントロールするためには、特別な練習が必要です。
ボールフィーリングを強化するための効果的なドリルをご紹介します
- リフティング練習
- その場でのインステップキックリフティング
- 歩きながらのインステップキックリフティング
- インサイドキックやアウトサイド、腿などの部位を使ったリフティング
リフティングが上達することでボールフィーリングだけでなく、キックの精度も向上します!
- ボールタッチ練習
- ボールを足の内側で転がす
- 足の裏でボールを前後に動かす
- 左右の足を交互に使用
まとめ
ドリブルテクニックの向上には、基本的な要素の理解と継続的な練習が欠かせません。
正しい姿勢とボールコントロール、そして適切な練習メニューを組み合わせることで、確実な上達が期待できます。
一朝一夕には身につかない技術ですが、地道な努力を重ねることで、必ず結果は付いてきます。焦らず、着実に練習を積み重ねていきましょう。
これらの基本を意識しながら練習を続けることで、あなたのドリブルテクニックは確実に向上していくはずです。まずは基礎練習から始めて、徐々にレベルアップを図っていきましょう。